膝痛

膝の痛みの原因

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膝に痛みがある場合、痛みの他にも膝の動きが悪くなったり、患部の腫れや熱感をともなったり、身体の他の箇所にも異常が発生するなど、様々な症状が現れるケースがあります。 膝の痛みを訴える人の大半が「変形性膝関節症」だと言われています。膝関節は常に体重を支え、身体の体重を支えなければなりません。 しかし、年を取るごとに筋力が低下し、膝への負担が大きくなります。加齢以外にもスポーツで膝に負荷をかけてきた人にも症状が見られ、年齢を問わず発症します。

膝の関節は、太もも部分にある骨(大腿骨)と膝下部分の骨(脛骨)が繋がるように位置しますが、膝への衝撃吸収力(関節軟骨)の低下が続き悪化すると、関節の変形へもつながり、軟骨が摩擦し合うために、ひざを動かした時に違和感を覚え、痛みが起こってきます。
ここでは、膝痛を引起す原因となるものをご紹介いたします。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢などにより膝への衝撃を吸収する関節軟骨がすり減って傷んでしまい、日常生活でも膝に痛みを感じるようになる病気です。また、関節リウマチや膝のケガなどの他の原因によって引き起こされる場合もあります。

 

スポーツなどによる膝の酷使

限られたスポーツだけをしていると特定の筋肉にばかり負荷がかかります。日々のトレーニングやゲーム後にしっかりストレッチなどして疲労を取らず、再び運動を始めると、膝を支える筋肉や靭帯への負荷が増し、関節軟骨の磨耗を早めることにつながり、膝痛のリスクが高まることになります。

 

急にスポーツをはじめる

「学生の時スポーツをしていた。」とか、「テレビや雑誌でジョギング、自転車、トレッキングが良いと聞いたから。」とかで、長い間身体を動かしてなかったのに、急に身体を動かしはじめると少ない運動回数でも膝に痛みが起きるケースがあります。日頃のトレーニングがない状態で無理に負荷をかけると、太ももやふくらはぎの筋肉が一時的に硬くなり、膝を痛めたり肉離れを起こす可能性が高まります。

 

O脚やX脚の影響

O脚やX脚になってしまっている場合、腰や骨盤、股関節周りの筋肉バランスが悪く、O脚では膝の内側へ、X脚では膝の外側へ負荷がかかりやすくなり、膝を痛めやすくなります。

 

サイズが合わない靴

サイズの合わない靴や、痛いハイヒールを履き続けていると、足の指の関節に徐々に負荷がかかり、外反母趾や裏のアーチが下がる偏平足になることもあります。
そう言った靴を履き続けると、足首や膝・腰・股関節に負担が掛かり、下半身のバランスが崩れ、身体全体のバランスを取るために膝や腰、肩、首などに負担が掛かり、そう言った箇所を痛めることになります。

 

体型

太った人やメタボの人などは、身体全体のバランスを取るための膝や腰、肩、首などの負担も通常の人より大きく掛かり、膝や腰を痛めることになります。

 

筋肉の衰え

膝の曲げ伸ばしをスムーズに行い、あらゆる動作において膝への負荷を軽減するには、太ももの前・後面にある複数の筋肉の働きが重要になります。 日頃の運動不足や日常生活の癖や姿勢、疲労などの影響で太ももの筋肉が弱くなり硬くなると膝に掛かる負担も増すため、膝痛に繋がります。

 

怪我の影響

過去にスポーツや交通事故などで膝の靭帯を損傷したり、膝付近の骨折で関節軟骨が傷ついてしまった場合は、後々に変形性膝関節症になったり、膝の不調を訴えやすくなったりします。
怪我自体は治っても、関節軟骨の修復は不十分で本来の機能まで回復しない場合もよくあることでり、膝関節が不安定になり膝痛に繋がることもあります。そう言ったケースは、膝周りの筋肉を強化することで軽減できます。

 

膝痛の治療法

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膝痛の場合、正座など膝を深く曲げた時に痛む、階段の上り下りの時に痛む、何もしなくても痛むなど、まずどのような時に痛むかを診断します。 正座など膝を深く曲げると痛むときは、膝の裏だということがあります。さらにふくらはぎの筋肉が硬くなっている可能性があるので膝裏からふくらはぎまで筋腹に直刺します。

階段の上り下りなど少し膝を曲げ体重が掛かると痛む場合は、太ももの筋肉の緊張が考えられます。その場合、大腿骨付近の深部を効率よく緩めるため、直刺した両脇から鍼先が大腿骨を擦るように斜刺をします。

何もしなくても痛い場合は、膝関節に水が溜まって、炎症を起こしたりしていないか疑います。また腰が悪くて腰痛がある場合は、夜間から起床時にかけて腰の筋肉の血流が悪くなるので症状が出やすいです。これらは膝に熱感や水腫がある否か、腰に症状がどうかで判断して、それに応じた治療を行います。

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